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徳島県への移住でゲストハウスを建設!制度を活用しオフグリッドハウスを実現したストーリーとは?

コロナ渦を経験する中で、東京一極集中から改めて地方・地域へ目が向けられ始めています。それに合わせて各地方・地域では活性化や移住を促進させるさまざまな取り組みが始まっています。徳島県美馬市もその一つ。今回は、そんな徳島県美馬市において公共のエネルギーを必要としない自給自足のゲストハウス“アースシップ MIMA”を運営する清水智子さんに、地域への想いをお伺いしました。

きっかけは“山間部の集落”という言葉

清水智子さんは、神奈川県横浜市に住んでいて、アクセサリーの製作・販売の会社で働いた後、独立。徳島県美馬市へは地域おこし協力隊として移住しました。

移住のきっかけは、“山間部の集落”という言葉にときめいたから。移住に特別な興味があったわけでなく、当時、自身の身辺に変化もあって、「暮らし方を変えたい」「山や山間部で暮らしてみたい」「自然のなかに身を置きたい」という想いが生まれてきました。

そんななか、農業系のワークショップで知り合った方に、徳島美馬市の地域おこし協力隊を紹介されました。

徳島県美馬市を紹介された際、徳島県で有名な阿波おどりのイメージも沸かず、シンプルに“山間部の集落”という言葉にときめき、ぞくっとして歯車の動く感じがしたそうです。 5月3日に紹介されすぐに行動へ移しました。車の免許を取り直し、7月1日には移住、地域おこし協力隊として委嘱されました。

移住した際は海外に行ったような感覚があったそうです。

言葉のニュアンスの違いも感じ、「うっそー」とふざけて言ったら、地元の人に「なんで俺のこと疑う」と真顔で言われて、会話が止まるなんてこともあったとか。「うっそー」の代わりに「ほんまにー」と言い換えて使い始めたら会話が円滑に進み、数時間話せるように。こういった細かなギャップを埋めていくことで徐々に慣れ親しんでいきました。

ゲストハウス実現への道のり

清水さんは、公共のインフラを必要としないオフグリッドハウス“アースシップ”に興味があり調べていました。ただし、一地域おこし協力隊の規模感で実現可能な取り組みとは思わず、いの一番に実現したいと思い描いていた構想ではありませんでした。

そんななか、徳島県のビジコン「とくしま創生アワード*1」の第1回が開催され、以前から関心のあったアースシップで応募。ファイナリストに選ばれ、具体的な事業計画を作ってみることにしました。

*1:とくしま創生アワード
https://www.topics.or.jp/list/award

事業計画作成の経験が無いなか、徳島県信用保証協会*2の協力もあり事業計画が完成。地方銀行や保証協会、クラウドファンディング、県と連携したGCF*3(ガバメントクラウドファンディング)などで資金調達しながら、実現に至りました。

*2:徳島県信用保証協会
https://cgc-tokushima.or.jp/

*3-1:ふるさと納税型クラウドファンディング「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」
https://www.furusato-tax.jp/gcf/

*3-2GCFに掲載した清水さんのGCFプロジェクトはこちら
https://www.furusato-tax.jp/gcf/339

元々住んでいる方々向けに説明会をしたり、有識者を呼び講演会をしたり、元々住まれていた方々への配慮もしっかりと行い、少しずつ着実に理解を得ていきました。その過程で徳島新聞が本事業を取り上げ、理解や信用が深まることに。

「地域を守る」という元々住まれている方々の思いに寄り添い今も活動をされています。

コロナ禍でも確かなニーズ

2020年7月に“アースシップ MIMA”をゲストハウスとしてオープンしました。県外の方を中心に、ゲストハウスの予約はすぐに埋まることに。コロナ禍で流動的な社会情勢の中、今現在もしっかり予約があり、視察の受け入れなども行っています。

ただし、コロナ渦ということで、ゲストハウスの方を地元の方々に引き合わすことは避けているとのこと。お土産の購入や地元商店の利用など、小さな積み重ねで地域への貢献を行っているそうです。その過程で、そらの郷*などと繋がり、ゲストハウスの利用者が藍染体験をしたりと、新しい取り組みも着実に増えてきています。社会情勢が好転するとより大きな取り組みやチャンスが生まれそうです。

*そらの郷:四国の中央に位置する「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)を対象としたDMO
https://nishi-awa.jp/soranosato/

清水さんから、次世代の地域創生チャレンジャーへメッセージ

私は、地域おこし協力隊で美馬に来れて、本当にこの制度に感謝しています。移住を視野に、ゲストハウスを利用したり、視察に来たりする方がいらっしゃるなかで、いきなりの移住は、田舎であればあるほど、ハードルが高いと思っています。協力隊は、市役所や役場が選考してくれているのもあってか、地域の方からの安心感があり、ある程度地域とコミュニケーションも取りやすく、更にお給料ももらえます。本当にいい制度だと思うので、移住希望の方は活用を検討してみてください。

あと、やっぱり移住と引越しは違います。同じ日本だけど、考え方も文化も違う他のコミュニティに入っていく感じ。移住前の山間部は、“ニワトリがいてヤギがいて自給自足して…”のイメージだったが、猪はいるし、地域で暮らすのは思わぬことがたくさんあります。当初イメージしていたことと違うこともあるのです。

そんななか、地域住民の皆さんにうまく助けてもらったりすることが、移住先の地域に馴染む一つの方法な気がします。都会からの移住で地域の期待も強いなか、弱さをさらけだせる勇気。草刈りとか、1人ではできないことを「困りました」「どうしたらいいんですか」と聞けると距離が縮まり、活動もしやすくなると思います。

(取材・文:元岡悠太)

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