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東京の高校生が古民家を再生!若者の発想を地域創生に活かす取り組み【月岡邸】

近年、地域の空き家問題が課題となり古民家を再生しようという取り組みが各地でみられます。古民家をリノベーションしてカフェやコワーキングスペースなどに生まれ変わり、再びいのちを吹き返しているのです。

長野市を中心に活動するNPO法人「地球環境フォーラム長野」は、東京の高校生と連携し、信州松代にある古民家再生に取り組んでいます。

東京の高校生と目指す松代町の古民家再生

松代町は昭和41年に長野市に合併され、真田十万石の城下町として知られる歴史のある町です。松代の里山で象山地下壕としても有名な「皆神山」は、太古に作られた世界最大のピラミッドという説があり書籍も出版されています。

そんな「皆神山」の麓にある古民家<月岡邸>は、150年もの歴史があり江戸時代、松代藩真田家に仕えていた家でもあります。

長野市を拠点とするNPO法人「地球環境フォーラム長野」は、文化学園大学杉並高等学校(東京都杉並区)の高校生と連携し、信州松代にある古民家<月岡邸>の再生プロジェクトを進めています。

アイデアを高校生と一緒に出し合いながら、地域のランドマークとなるような古民家カフェとしての再生を目指しています。

若者の発想も取り入れて地域の魅力を発掘

地域の課題を地域の人だけで考えず、都会の若者の自由な発想も取り入れる事で町おこしの発想と視野が広がります。

地元目線では当たり前な事も都会の若者には魅力的に映ることもあります。第三者の意見を聞くことで、灯台下暗しで気づけなかった、当たり前の魅力を発掘できるのです。

今後は販売する地域の食材のパッケージデザインなどの高校生のアイデアを取り入れて行く予定です。

古民家カフェ誕生からのスタート

松代町にあんずが植えられたのは江戸時代。いまでも春になると満開のあんずが咲き誇り、「信州松代 東条あんずまつり」では多くの人が訪れます。

令和4年4月2日〜10日に松代町で開催された東条あんずまつりでは<信州松代 あんずカフェ>が期間限定オープンしました。カフェの目玉はこだわりのたまごで作られた「たまごかけごはん」です。

古民家カフェの完成はゴールではなくスタートです。

現在はまだ期間限定オープンですが、今後も継続してカフェを運用していけるような計画が必要となります。定期的にワークショップなどを開催してオーガニック野菜の発信をしたり、持続可能な取り組みを続けていく予定です。

今後も継続していく、古民家再生プロジェクトに目が離せません。

(文:松澤佳奈)

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